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江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者 プロット 日本 06月12日 1976 台灣上映
屋根裏のポムネンカ プロット 日本・チェコ・スロバキア合作 08月01日 2009 台灣上映
屋根裏のエイリアン プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
屋根裏のラジャー プロット 日本 12月15日 2023 台灣上映
屋根裏部屋の花たち プロット アメリカ 12月03日 1988 台灣上映
散歩屋ケンちゃん プロット 日本 07月07日 2023 台灣上映
屋根裏の散歩者(2006)評論(1)
乱歩映画に改変はデフォであるものの、ここまで変えられると、原作を全く知らない人間がテキトーに脚本書いたとしか思えない。横溝原作の映画「悪魔の手毬唄」(高倉健主演版)もあんまりな出来だったが、あちらは本当に原作を読まずに脚本を書いたと聞いた。しかし平成の今日、本作を知らない脚本家がいるとも思えないのだが。
今は亡きカルト画家、郷田の家に取材に訪れた女性記者が見たものは、残された同居人達による殺人儀式だった...って、どこの西洋ホラーか。女性記者も儀式の生贄にされそうになり、その悲鳴の凄まじいこと。更に反撃に出た際もギャーギャー叫びながら首を絞め、うるさいうるさい。情緒も耽美も欠片もなく、乱歩世界とは真逆の映画。アメリカン・カルト・ホラー「悪魔のいけにえ」を思わせるが、あそこまで吹っ切れておらず、さして怖くもない。
「ほ~ら怖いだろー」とブラジャーの肩ヒモ切られてもねぇ...。かぼそい小学生の女の子に殴られて気絶する殺人鬼が怖いか?そもそも、事件全体が女性記者の回想形式なので、助かることがわかっていて緊張感に欠ける。冒頭で天井の染みに怯えたのも意味不明。
それに、同居人達の不倫セックスや、女性記者役の嘉門洋子を中途半端に下着姿にしたのが「エロチック」だというのか?乱歩世界のエロはそこじゃあないだろう。なんか、エロに対する意識が中学生レベル(小学生レベルかも)。この頃の嘉門は既に乱交パーティ参加疑惑やらヤクザの情婦疑惑やらで、ブラックなイメージが強かったので、被害者役が不似合いというのもあるが(ガタイが良くってケンカ強そーだし)、前半の、明らかに迷惑がってる同居人達への強引な取材や、危機意識の無さ過ぎる行動に、同情する気も起きない。これを原作/乱歩と表示するのは、大乱歩に対する冒涜以外の何物でもない。この映画のスタッフ、頼むから、もう乱歩に関わらないでね。