「ミッドナイトスワン」の内田英治と「さがす」の片山慎三が共同で監督を務め、新宿・歌舞伎町を舞台にブラックユーモアたっぷりに描いた異色の探偵ドラマ。6つのエピソードを両監督が3エピソードずつ演出し、1本の映画として作り上げた。新宿ゴールデン街にある小さなバー「カールモール」を切り盛りするバーテンのマリコには、探偵というもう1つの顔があった。ある日、マリコの前にFBIが現れ、「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してほしい」と依頼してくる。恋人で自称忍者のMASAYAにも協力してもらい、宇宙人の行方を追うマリコだったが……。主人公・マリコを伊藤沙莉、恋人・MASAYAを竹野内豊が演じ、北村有起哉、宇野祥平、アイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里が共演した。
探偵マリコの生涯で一番悲惨な日評論(5)
さて、試写あたってみてきました。生の伊藤沙莉は思った以上にかわいくて、イメージ通りそのまんまいい人そうな素敵女子でした。嬉しかったー。そして竹野内豊のイケオジっぷりも素晴らしいっすね。声が低くてカッコええ。。生で見られてよかったです。
映画はなかなかのカオス。自由。クスッと笑えるところが随所にあったり、変な人たちーでもなんかそれもまた新宿っぽい(偏見)し、なんか人間味あってあったかいって感じで、よかったです。
検索したら近くに撮影場所のカールモールある!と思い、眺めてきました。ついさっきスクリーンで見た場所がそこにある!ってテンション上がりますねー。伊藤沙莉がやるバーでもスナックでもいきたい、いつの日か実現してください、笑。
試写会で良かったかな
ま、客は訳ありな人ばかり。
で、ある日、FBIを名乗る男女3人組がバーにやって来、日本人科学者に持ち去られた地球外生命体を探してほしいという依頼を受けた・・・・
といったところからはじまる物語で、6章仕立て、監督はふたり。なので、オムニバス的な映画なんです。
新宿歌舞伎町、ゴールデン街となると、ま、最近の映画ではだいたいが面白くないだろうねぇ、と予想される。
街のイメージがおおよそ固まっていて、そのイメージどおりの映画になることが多いからで、その上、現地での夜間の撮影許可が下りはずもなく、どこか地方でそれらしき場所で撮るというのが通り相場。
無人の外景などは現地の画がだろうが、それ以外は???の疑問符。
夜間は(たぶん)ないだろうねぇ。
ということで、ロケーションの魅力は乏しく、となればストーリーなのだけれど、地球外生命体捜索の物語がそれほど上手くいくはずもなく、結果、マリコのバーにあつまる常連たちのエピソードと相成る次第で、面白いのは、元やくざ幹部の北村有起哉のエピソードぐらいかしらん。
それはそれとしても、いちばんの問題は「生涯で一番悲惨な日」が現在進行形でないこと。
なぁんだ、過去の日のことなのね。
6つのエピソードが一日の出来事で、あたふたする探偵マリコを観たかったんだよなぁ、ってのが正直なところ。
せめて宇宙人の全貌を見たかったです。
私は今一体何を見せられているんだろう、と思うこと数回。
歌舞伎町のバーに集まる人達のオムニバス6作品という感じで、映画というより深夜ドラマをまとめて一気見している感じ。
最後まで観てもよくわからない映画でしたが、そもそもそういう作品なのだと自分言い聞かせました。
本人役で出てくる芸人さんや俳優さんに笑わせられたり、シュールな笑いが散りばめられていて、いい男オーラを完全に封じたダメ男な竹野内豊が見られます。