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マリーの獲物 プロット 日本 01月27日 1996 台灣上映
殺しの分け前 ポイント・ブランク プロット アメリカ 02月10日 1968 台灣上映
インモラル 獲物 プロット フランス 06月17日 1989 台灣上映
美しき獲物 プロット アメリカ・ドイツ合作 11月14日 1992 台灣上映
真夜中の五分前 プロット 日本・中国合作 12月27日 2014 台灣上映
姑獲鳥の夏 プロット 日本 07月16日 2005 台灣上映
獲物の分け前評論(2)
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 65
ジェーン・フォンダが美しく自由に生きる世間知らずのお金持ち役を演じる。まだ若きころの彼女の魅力的な肉体や美しさを押し出した作品だろうか。
だがお金持ちの彼女が溺れた愛の相手は夫の息子。そして盲目的になっている彼女は相手の本当の気持ちも確かめずに一人で突っ走る。相手が本当はどんな男なのかも理解しない。相手の社会的立場も気にしない。自分が愛している、そして自分が財産すら捨てて離婚して自由な立場になれば、相手にもそうしてもらえると決め付けている。
彼女には男を見る目も、自分だけでなく相手の立場を考えるだけの慎重さもなかったからの結末だろうか。愛も財産も失い生きる気力すら失い呆然とする彼女には、かつての魅力あふれる姿はなく憐憫を覚える。男に裏切られるなんてよくある話なのかもしれないが、結局何が悪くてこんなになったのだろうか。打算で結婚し夫を裏切った罰というには重すぎる気もする。最後は打算なしの純粋な気持ちからきた行動であるゆえにいじらしい。幸せを夢見て飛び回った美しい蝶の、ひたすら哀れな結末でした。
温室でルネがマクシムとアンを見つけて
思わず 嫉妬でヘリオトロープの花を食べてしまう
この花はフランスでは〈恋の花〉という別名があるらしい
花言葉には「永遠の愛」の他に
「陶酔」「余韻」「甘い誘惑」というものもあった
これは耽美的傾向のあるヴァディム映画の小道具にうってつけ
毒もあるのだろうか
かっては花より精油を採って香水に
甘々になりがちなルネとマクシムのイチャつきを
年上の夫を演ずるミシェル・ピコリが締める
ちょっと怖いのは 息子に犬をけしかける場面と
彼と嫁の関係を知り、嫉妬するよりオスとして目覚めるみたいな処
後は穏やかな顔で 詰め将棋みたいに二人を追い詰めてゆく
資産家の娘だった彼女は銃の使い手でもあるが
画面では毛皮のコートや帽子、ダチョウの羽のガウンなど多用していて
狩られる側になってしまうことを暗示しているみたいだった
ギリシャ神話ではヘリオスに恋した水の精が
失恋の痛みで座り込み、ヘリオトロープに姿を変えたということらしいです
ラストのルネに重なりますね
ジェーン・フォンダは綺麗でした
〈わたしが一番きれいだったとき〉をヴァディム映画に刻んだ後
〈ハノイ・ジェーン〉になったりしたのは どういう心境の変化だったんでしょう