「ぼくのエリ 200歳の少女」「裏切りのサーカス」のトーマス・アルフレッドソン監督が、スウェーデンで国民的人気を誇るコメディ映画「イェンソン一味」シリーズを原案に撮りあげたクライムコメディ。凄腕の金庫破りシッカンは、ある仕事で失敗し刑務所へ送られてしまう。出所後は次の獲物である「フィンランドの王冠」を狙うべく準備を進めていたが、仲間たちが足を洗うと言い出し、シッカン1人で実行することに。そんな中、その王冠にまつわる伝説の石の行方をめぐり、フィンランドの運命を左右するほどの野望が動き出す。夏至祭り前日の白夜のストックホルムで、フィンランド大統領や王座を夢見る男、大企業の重役、謎の大富豪ら多くの人々の思惑が絡み合う中、仲間たちを連れ戻してお宝を手に入れようと奔走するシッカンだったが……。スウェーデンで数々のテレビ番組に出演するコメディ俳優ヘンリック・ドーシンが主演を務め、アルフレッドソン監督と共同で脚本を手がけた。
ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル評論(4)
これは、原作情報が無いと日本人にはキツい
なんか楽しげに物語が進んでいるようなのだが、人間関係が全くわからない(自分は)
猫を連れて行くノリに乗れるか乗れないかが分岐点
ハリーだかハリィだかでパニックになった運転手のミスにより、現場に取り残された男の出所をみんなで出迎えるけれど、盗んだものが大したものではないとはいえ、14回目の服役で99日って、フィンランドじゃそんなものなんですね。
建国時に作られ、未完成のまま消えた冠と、そこに取り付けられる筈だったカレリアのハートを巡るストーリーだけど、フィンランド史のお勉強ですか?という回りくど~い説明に始まり、その後離れ離れになった面々の様子にしても、一応コミカルにみせてはいるんだけど、全然楽しいとか面白いとかいう感じにならず。
盗みのシーンよりもそれ以外が長過ぎるからでしょうかね~…それでも盗みのシーンは良かったけれどね。
なんだかなにをやっているのかが判らないレベルにグダグダしていて自分には合わず、ほぼ全てにおいて冗長だった。
蛇足だけど、シングルモールトって言ってたやつはグレンリベット12年っぽかったですね。
今週末の酒はリベットでスタートしようかな…。
過去作とは全く異なるテイストにビックリしましたが、巨匠の作品がこんなささやかな規模で上映されているのはホントにもったいないです。
しかしとにかく残念なのは邦題。これでは本作の魅力がこれっぽっちも伝わらないです。過去作の邦題も全部ダメなので、邦題にことごとく作品を毀損されてしまっている不運な巨匠です。