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ボブという名の猫2 幸せのギフト評論(5)
そのお話だが、良い行いをすればいつかそれが良い報いとなるという「善因善果」、あるいはベンジャミン・フランクリンの言葉「良い言葉より、良い行いの方が勝る」をドラマ化したような、学校の道徳の授業カリキュラムで観ても良いような内容。薬物中毒という辛い過去を脱したジェームズが、“もう1つ”の辛い過去をいかにして脱して、どう前に進んできたのかが明かされる。展開がご都合主義すぎると一言で片づけてしまいがちだけど、やっぱりクリスマスは温かい気持ちにさせてくれる映画がふさわしい。返す返すもクリスマスシーズン公開じゃなかったのが惜しまれる。
前作同様、猫のボブ役が癒しの存在で、猫好きの自分としてはたまらない。本作撮影後に亡くなってしまったとの事で合掌。
今や日本でも裕福な人以外は映画を見ないのかもしれない。
クリスマスって、そんな人たちに捧げるプレゼントかもしれない。 むかし、昔、南の島で働いていた時、クリスマスからニューイヤーにかけて忙しくなる人たちがいた。
それは恵まれない施設で暮らす子供たち... 一年を通じてだれも見向きもしないのにその時だけは忙しい。
コロナの蔓延する世相ではゴールデンウイークとニューイヤーズデイにはチンケな映画は遠慮をお願いするらしい。
この映画は前作がかなりシビアな部分があったものが灰汁をすべて取り払った至極見やすい映画となっている。それとクリスティーナ・トンテリ=ヤングはすごくきれいな女優さんだけれども演技指導をしっかりしないと前近代的な...
だから... どうでもいい、おためごかし... なんてね?
あっ? 言い忘れたけど、製作総指揮の人数が多ければ多いほど反比例をするように映画の質が落ちる個人的法則は今回も立証されましたとさ! 失礼
2の話を聞いてから、楽しみにしていた。
1作目の終わりから、どんな話にするのだろうと思っていたけれど、1作目では描ききれなかったボブとジェームスが出会ってから転機を迎えて行くまでの日々をもう少し見れる内容。
ボブと出会って、ジェームスは運が良かった。
確かにそうだ。
でも、ボブに出会わなければ、ジェームスの人生はこうも変わらなかっただろうか。
答えはYes。
それでは、ジェームスがついていただけだろうか。
答えはNoだと思う。
ボブに出会えたのは、ジェームスの運。
でも、その運を呼び込んだのはジェームス自身。
聖人ではないから、悪いこともしただろう、映画よりもっとひどい日もたくさんあっただろう。
けれど、ボブと出会えたこと、それをきっかけに変われたこと、そうして新しい人生を手に入れられたのは、ジェームス自身の努力と彼の心根によるものだと思う。
本作を観て、改めてそれを感じた。
そして、その彼の誠実さが呼び込む、心があたたかくなるような瞬間もたくさん観ることができた。
うまく行かない日はともに落ち込み、人のあたたかさに触れた日はともに安らぎを得た。作品を通じて、ジェームスとボブは、観る者にまで幸せのお裾分けをしてくれるかのよう。
なんちゃって元ロンドナーとしては、やはり、ロンドン!!
前作に引き続き、映画を通して、あの街を見ることで、ほんわかした気分になる。
本作も十分に楽しませてくれました、ありがとう、ボブとジェームス。