島根県を流れる一級河川・高津川を舞台に、歌舞伎の源流ともいわれる「石見神楽」の伝承を続けながら、人口流出に歯止めのかからない地方の現実を前に懸命に生きる人々を描いたドラマ。「踊る大捜査線」シリーズなど数多くの作品でバイプレイヤーとして活躍してきた甲本雅裕が、映画初主演を務めた。山の上の牧場を経営する斉藤学は、息子の竜也が地元の誇りである神楽の稽古をさぼりがちになっていることに心を痛め、また、多くの若者たちと同じように、いずれ息子がこの土地を離れてしまうのではないかと心配していた。そんな中、学の母校である小学校が閉校になることを知らされる。主人公の学役を甲本が演じ、ヒロイン役の戸田菜穂のほか、大野いと、田口浩正、高橋長英、奈良岡朋子らが顔をそろえる。監督、脚本は「白い船」「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の錦織良成。
高津川評論(6)
何か解決策があるはず。 まずは出産育児の補助を強化。
感情やこだわりだけでは無理。
人も土地も生活も時代の流れに変遷していくのは当然だが、
この消え去っていく流れは留めてほしい。
石見神楽も素晴らしかった! エキストラの皆さんも好演してました!
今後の錦織監督に期待します。
正攻法の「日本」映画です。セリフ少な目です。自分語りはほとんど無し。バイプレイヤーズ映画です。華が有りません。ひたすらに地味。
伝統を守るとか、街を守るとか、自然をまもるとか、家族の絆とか、父から子へ引き継いでいく何かとか、親の面倒を看るために結婚を諦めるとか。様々なテーマのぶっ込み感はあるけれど。なくなってしまう小学校。子供達はバスに乗って遠方の学校へ通うことになりました、は最後エピローグ的に挟み込まれる風景。
守るべきものを守り、変わって行く社会に適応し、私達は生きて行く。守るべきものって、なんだと思いますか?って言う映画。
スローライフなんて簡単に口に出す日本人にお説教してる様な映画。田舎暮らしの中で守りたいもののために、働いて働いて働いてる人々。彼等の幸せは、覚悟と信念と愛の上にある。
地味に良かった。
これ、胸に沁みます。
ご当地モノとしては、最上の部類だと思うんで、☆ひとつオマケw
まずは戸田菜穂さんが好きな女優さんで広島の出身の人なので肩入れしてしまう。
凄くおさえた演技、甲本さんとの間合いが素晴らしく最後の最後でグッときました。
フィルムで撮影した映像もとてもきれいで、神楽も調度品も含めて最高。
田口さんと父親との久々の対面はもう溜まらず涙腺決壊。
とにかく良い映画。今見るべき映画だと思う。
4月からの全国公開が楽しみです。