浮気はパリで(1991)
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
彼はメイド・イン・パリ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
コーヒーはホワイトで
プロット
日本
02月16日 台灣上映
ルー、パリで生まれた猫
プロット
フランス・スイス合作
09月29日 2023 台灣上映
僕は、パリに恋をする
プロット
フランス
03月01日 1997 台灣上映
人間は鳥ではない
プロット
ユーゴスラビア
09月15日 1991 台灣上映
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アバンチュールはパリで評論(2)
一組の男女の行きずりの恋を軸におきながら、パリでうやむやに時を過ごす男の自堕落生活を短編連作の如く積み重ね、微妙に移り変わっていく男女の心の機微を丹念に見つめていく。
そこには単純に男女の一時の愛情から物語を広げ、人間の弱さ、身勝手さ、寂しさに展開させていくホン・サンス監督の縦横無尽な観察があり、皮肉がある。一般的なラブストーリーを期待して本作を観賞しようとするならば、このある種イヤラシイ人間描写に胸のムカつきを覚えるかもしれない。
パリでその場の快楽を貪りつくそうとするお気楽な人間達を描いていく本作。だが、日本映画との比較としてこの作品を鑑賞すると、思わぬ発見があり、興味を引かれる。
江國香織原作「東京タワー」や、「冷静と情熱のあいだ」など、近年の日本映画でも、ヨーロッパに生活の拠点を作り生きる日本人を描く作品がある。それらの作品には、常に居住地の言葉をつたないなりに覚え、現地の人に馴染もうと動いていくアジアの人間が活写されている。
アパルトマンではワインを飲み、現地の人の家に遊びに行き、会話を交わす。せっかくヨーロッパで撮ってますので・・という作り手の貧乏性が物語に異国の味付けを加えてくれる。
だが、本作を観賞すると、その違和感に気が付く。徹底的にアジア人しか持ち込んでいないのである。韓国人同士で集まり、韓国料理を囲み、ヨーロッパの香り漂うアパルトマンで、北朝鮮人を含めたアジア人が勢揃い。この強烈なアジアの結束感は、日本の作り手が最も避けようとする姿勢であり、場面である。堂々とアジアコミュニティーをパリで作り込むことを是とする強い自己主張。これは、非常に面白い。下手な評論を読み込むより、よっぽど身に染みる文化論である。
と、いうことで内容に関しては特に語る必要性を感じられないために、文化論に終始して論じている。学術的な視点で観ると、有益な効果をもつ作品と言う外、無い。無駄に映りこむ雲に、空虚感以外の何を感じればよいのか。
SEX好きな男の話にしか見えなかったんですけど(苦笑)
2008年韓国国内で幾つかの映画賞を受賞。
2008年ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品。
そんな華々しい宣伝文句に、
性懲りもなく魅かれて行ってしまったわけですが、
いや、そこまで良いでしょうか、というのが正直な思いです。
あそこまで直球で女性に対し
アプローチをかけられるのが、
同じ男性として羨ましくもあるのですが、
これはいくらなんでも露骨すぎではないかと・・・
(これくらい超アグレッシブに行かないとダメなのかな)。
作中では、
女性から男性にアプローチをかける
逆パターンもあります。ウィットに富んだ会話は
見所のヒトツですが、行き着く先は結局SEXかよ!!
わかりやすく本で例えるなら、
第1章の終了の区切りがSEX、
第2章の終了の区切りもSEX、
第3章の終了の区切りもSEX、
は~い、続きはリピートモードで、って感じでした。
区切り表現、
他には作品には不釣合いな
仰々しいクラシック音楽が流れます。
そのときの映像が、一コマコメディのようで、
食事中にはとてもお見せできないようなものもあり、
かなり笑えたのですが、劇場が静かだったので、口を押さえて必死に堪えました。
◇ ◇
リーフレット、
劇場に貼ってあった資料を読むと、
賞を獲るだけのエピソードが2つありました。
①フランスオルセー美術館内を撮影
名画「世界の起源」を鑑賞するシーンがあります。
同美術館、滅多に撮影許可がおりないそうなんです。
今回ホン・サンス監督、フランスで絶大な人気を誇っており
撮影が快諾されたそうです。たしかに、なんとも表現しがたい
絵画であると同時に、この作品を象徴するためにあれほど、
ぴったりと当てはまる絵画は、きっと他にはないでしょう。
②画学生役を演じたパク・ウネさん。
原田夏希さんに雰囲気の似た美人。
韓国国内の映画祭で新人女優賞受賞。
そんな彼女、今作予算の都合でノーギャラだったそうです。
主人公がベタ惚れする女子画学生を演じられていましたが、
これだけかわいかったら、そりゃ男性ほれますわな(苦笑)
★彡 ★彡
〈 生きる道を探そう 〉
〈 すべてを捨てて出直す 〉
SEX、SEXと書き続けましたが、
そんななかでも、心に残るセリフはありました。
おふざけになりきらず、要所はキッチリおさえてありました。
中でも、一点、
日本映画との比較で感心したのが、
パリで撮影したにもかかわらず、観光作品になっていなかったこと。
オルセー美術館といった名所も出てきますが、あとは
パリの公園、町並み、欄干、ドーヴィル郊外など、
普段&日常の姿がメインになっていました。
だからなのかな?
パリで撮影されているはずなのに、
浮世離れしておらずリアリティを感じたのは。
女性同士の駆け引き、複雑な恋心、
男性の弱さなども、実にテンポよく、
時にコミカルに、時にシリアスに描かれていました。
あと、監督のこだわりでしょうか。
主人公の男性、いつも町を歩くとき
オレンジ色のビニール袋を片手にぶら下げていたんです。
あの中身がなんだったのか、気になって仕方がありません。
軽い気持ちでフラッと立寄るのにお薦めの作品。
あっ、そうそう。韓国ラブコメ系。
珍しく深い三角関係がありませんでしたよ(苦笑)