ソフィア・ローレン始めての西部劇。ルイス・ラムーアの原作を「駅馬車(1939)」で知られる故ダドリー・ニコルズ(「胸に輝く星」)とウォルター・バーンスタインが脚色した。監督は「野性の息吹き」のジョージ・キューカー、撮影は「くたばれヤンキース」のハロルド・リップステイン。出演はローレンのほか、「ガンヒルの決斗」のアンソニー・クイン、「2人の瞳」以来ひさびさのマーガレット・オブライエンのほか、スティーブ・フォレスト、アイリーン・ヘッカート、エドモンド・ロウ。製作カルロ・ポンティおよびマルチェロ・ジローシ。
西部に賭ける女評論(2)
劇団の芝居は、男装のローレンを本物の馬の背にくくり付けて、舞台から客席の周りを駆けさせるというスペクタクルが売り物。様々な趣向や演出・演技力で観客を喜ばせることに生き甲斐を感じている女優魂を、映画と芝居小屋という違いはあれども、ソフィア・ローレンという名女優によって体現している。