プロット
イタリア・スペイン・西ドイツ合作
03月22日 台灣上映
プロット
日本
02月23日 台灣上映
プロット
イギリス・アメリカ合作
02月23日 台灣上映
プロット
日本
04月05日 台灣上映
プロット
アメリカ
03月08日 台灣上映
プロット
日本
03月01日 台灣上映
プロット
デンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作
03月30日 台灣上映
プロット
中国
04月12日 台灣上映
プロット
日本
04月26日 台灣上映
プロット
日本
03月29日 台灣上映
プロット
日本
04月26日 台灣上映
プロット
日本
04月05日 台灣上映
雁の寺評論(2)
全編、計算し尽くされた構図による、映画芸術の粋。
若尾文子の色香の極み。
徹底したローアングル、かと思えば俯瞰、深い奥行きに大胆な人物配置、そして超アップと、どこを切っても見事な構図。
若尾文子の和服姿は無敵。
モノクロ画面に浮かび上がる白い襟足と、太腿のチラリズム。
僧侶が女を囲うことが公然の秘密なのには驚く。
見るからに醜悪な色に惑う生臭坊主の、その庇護を受け入れて生きねばならない女の憐れと強かさ。
若尾文子の演技は決して同情を買うものではなく、運命に抗わず生きる強さがある。
男を狂わせる女の姿は、若尾文子の真骨頂だ。
小僧を追い詰めるのは、生臭坊主の方ではなく女だったのかもしれない。
ゆっくりしているようで、無駄がない物語進行。前半の謎めいた小僧の行動が布石となる。
そして、後半はねっとりとした緊迫感に包まれた秀逸なサスペンス。
エンディングのカラー部分は、なんだかなぁ。
文芸サスペンスとでもいうべき内容。堕落住職に理不尽に虐げられる少年僧が自分の言葉で喋り出すその激しさ。全編凝った構図。若尾文子の艶やかさ。特筆すべきは中盤以降の張り詰めた緊張感。こんなにずっと続く緊張感の映画は滅多に出会えない。最後の最後はちょっとどうかと思ったがそこも川島雄三映画と言ったところか。
十二分に堪能しました。