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三等高校生 プロット 日本 12月18日 1982 台灣上映
続・高校三年生 プロット 日本 08月22日 1964 台灣上映
回転木馬 プロット アメリカ 07月01日 1956 台灣上映
高校生ブルース プロット 日本 08月22日 1970 台灣上映
高校大パニック プロット 日本 08月19日 1978 台灣上映
忍術武者修業 プロット 日本 04月11日 1956 台灣上映
三本木農業高校、馬術部評論(5)
昨年、吾輩が日本映画の1位に挙げた「夕凪の街 桜の国」の佐々部清 監督の作品ですから、『また清々しいほど美しく、朴訥して、どこまでも優しい映画になってるんだろうな~』と、予想しておったのですが、本作はその予想を遥かに上回っていました。四季折々様々な姿を見せる、青森の美しい自然を背景に、ひた向きに馬達と生きる馬術部員達の姿を、優しさ溢れるカメラワークで、とても生き生きと描き出しています。また特筆すべきはスクリーンを駆ける馬達の美しいこと!『サラブレッドは生きた芸術品』てなことを申しますが、正にその通りだと思います。決して派手ではございませんが、とても印象に残る映像の数々。心にじんわりと沁みてきます。
主演の長渕文音チャンは、長渕剛、志穂美悦子夫妻のお嬢さん。何とコレが映画初出演にして初主演!初々しくも、肝の据わった演技を見せてくれます。さすが芸能界のサラブレッド!女優として、これからが楽しみですね。でもどちらかと言うと、“父親似”なんですかね?授業中の居眠りから目覚めるシーンの表情なんか、ソックリでしたよ。う~ん、コレって女の子としては、どうなんでしょ…?
今回、キャストの中では柳葉さんが、素晴らしい!馬への熱い思いを胸に秘めつつも、それを普段は決して表に出さず、生徒たちに厳しくも優しく接する馬術部の顧問教師の役を、非常に抑えた演技で見事に演じておられます。特に自分の不在中の事故の為に、馬を死なせてしまったシーンの演技には、泣かされました。吾輩、個人的に次回の“日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞”を是非とも差し上げたいと思っちゃいました。
ストーリーは、文部科学省のお墨付がもらえそうな(決して嫌味ではなく)“感動の実話”ですし、演出も俳優陣も素晴らしいの一語に尽きるのですが、冒頭にも書きましたが、何でこんなに不入りなんでしょう。吾輩が観たシネコンでは、全部で観客3人(平日・最終回)でした。同時期に公開された映画との比較では、本作は興行ランキングでベスト10にも入っておりません。これがミニシアター系、単館ロードショーの作品ならいざ知らず、一応メジャーである東映配給の映画なワケですよ。何とも寂しい話じゃないですか。一体なぜ東宝とこんなに差がついてしまったのか?松竹も、いま「おくりびと」で頑張っておられるだけに、余計に寂しく感じられました。確かに『いま、何故この映画なのか?』っていうあたりが、まったく我々には伝わってきません。そこら辺り、もう少し考えられて、宣伝、プロモーションをされた方がいいと思います。せっかく素晴らしい映画が出来上がっても、これではあまりにも可哀想ですよ。う~ん、もっとガンバレ!東映!!
動物を飼ったことがある人は誰でも こんな風に
人間と動物の信頼関係が次第に形成されていく様子を観ると
自分のことと重ねて 思わず見入ってしまう。
製作側はそれを狙ってるんだろうな~ と思いつつも
やっぱり 観たら感情移入してついつい泣かされてしまいます。
次第に目が見えなくなっていく馬コスモとその世話役になった
女子高生・香苗の関係を軸にして 馬術部員と周りの人&馬の
信頼関係とそれぞれの成長の物語。
主演の長渕文音さんは 新人とは思えない堂々とした演技。
顧問のギバちゃんはハマリ役。松方弘樹が農業高校の校長って
いうのはちょっと・・・と思いましたが 意外にオトボケな感じが良かった。
出番は少ないですが お父さん役の吹越満さんもいい味を出していました。
1年を掛けて 実際に青森で撮影されたというだけあって
東北の四季が 桜~緑~紅葉~雪と 美しく描かれていました。
自分は東京出身なので、あんな自然に囲まれたところで成長できたら
感受性も人生の選択も もっと違ったものになっていただろう・・・と
ボンヤリ考えました。羨ましい。
試写場を後にする人々は 「乗馬してみたいね~」と
口々に言っていました。同感。
映画「三本木農業高校 馬術部」(佐々部清監督)から。
農業高校らしい?「馬術部」。
柳葉敏郎演じる、古賀コーチは、部員の生徒たちに
何度も何度もこう教える。
「お前が迷えば、馬はその何十倍も迷う」
「お前が不安になったから、終わりだぞ」と・・
「人馬一体」とは言え、あくまでリードするのは人。
「馬ってのは、人の信頼に応えようとする動物」という台詞でも、
その関係がわかる。
実は、私たちの仕事に重ねてみても、同じことが言える。
「リーダー・上司が迷うと、部下はその何十倍も迷う」
「リーダー・上司が不安になったから、終わりだぞ」
たしかにそうだ、と思う。
物語の中で「コスモは、君に逢えて幸せだ」
「おまえは、コスモの世界を広げたんだ」という台詞もあった。
これも、重ねてみれば「○○は、君と仕事が出来て幸せだ」
「おまえは、○○の世界を広げたんだ」という台詞になる。
リーダーの役目、ちょっと教えていただいた気がする。