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ビューティフルドリーマー評論(6)
分かりやすい映画ではないけれど、青春とか、映画愛とか、楽しさが伝わってくる作品でした。
それが今回、制作費を抑えながらどこまで良い映画を作れるのか、という「Cinema Lab」といった枠組みの中で、「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が実写映画として作ったのが本作です。
ただ、完全なる実写化とかではなく、あくまで本作のために押井守監督に「夢みる人」という原案を書き下ろしてもらっています。そして、その脚本(原案)をベースに(登場人物の)「大学の映画研究会の部員たち」が実写映画として作っていく、という物語です。
作風としては、本広克行監督の「サマータイムタイムマシン・ブルース」あたりに近いのかもしれません。
「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は名作と言われ続けていて私自身も見たはずなのですが、だいぶ前のようで内容はぼんやりとしています。
ただ、そもそも「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は夢の中のような不思議な世界を描いている作品だったので、本作を見ながらいろいろと思い出しました。
また、私は本広克行監督の「サマータイムタイムマシン・ブルース」や「曲がれ!スプーン」のようなユルい作風が好きなので、本作の世界観は良かったです。
そういう背景があったので本作にはかなり入り込むことができました。
公開館数は少ないのですが、気になったら見てみてください。俳優も無駄に豪華だったりするので決して損はないかと思います。
監督役の小川紗良の演技に引き込まれた。
升毅、斎藤工、秋元才加といった出演者がチョイ役で出てるのも良かった。
実物っぽい戦車が出てたけど、本物なのかな?
変わったタッチの作品でした。