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スカーフェイス評論(20)
言葉を知らないので暴力でしか表現できないクソ男、
このクソ男を演じたら右に出るものがいないアル・パチーノ
すぐ殺しちゃうw
これまでに何度と観た作品だが、何度観ても本当に面白い。3時間近い上映時間があっという間。全てが必要なシーンで構成されていると思うし、無駄なシーンがひとつも無いことに感動する。この上映時間がベストで絶妙。隙の無い完成度の傑作だと思った。
そしてこの作品が傑作と言われる理由のひとつにアル・パチーノの演技の存在は大きい。凄まじいとはこういう事を言うのだろう。到底演技とは思えないリアルな迫力。この作品を観るとアル・パチーノが名優だと言われる所以が身に染みて分かる。
そのアル・パチーノが演じる主人公トニー・モンタナ。トニーの強烈な生き様は本作の最大の見どころ。力任せに理想を追い求め、その理想をひとつひとつ手に入れていくハングリーでタフな生き様は男らしくて強烈。しかしその反面、短気で不器用な性格故に次第に周りの人々や自分自身さえもコントロール出来なくなっていき、破滅へと向かっていく姿はとても切ない。クライマックスの死に様は映画史に残るような名場面。トニーの名言揃いの台詞もひとつひとつ素晴らしい。
劇中の音楽も素晴らしく、サントラを買って聴き込んだ程。
何度と観てきた作品だが、何回観ても凄いと感じる作品。名匠ブライアン・デ・パルマと名優アル・パチーノの最高傑作だと思う。
クソッタレな世の中を気合1つでみんなを黙らせる
しかし、手に入れるまでが面白いとはこういうこと。
前半と後半で成功と失敗をえがいており、なにかと面白かった
アルパチーノ演じるトニーモンタナがマフィアとして上り詰め没落する話。移民としてアメリカにやってきたトニーは人種差別を受けるがそんなのをもろともしない姿勢は尊敬できる。この映画はパルプフィックションまではfワードが最も多い映画とされたらしいw。それもそのはずアルパチーノのマシンガントークがとてもコミカルだ。そして有名なラストシーンはラリったトニーがマシンガンをぶっ放すとても爽快なものだ。
肥大化した自我が周囲のもの総てを押し潰す
精一杯背伸びした余裕無さ
ほんの少しでも体に触れられたり、反論されたら破裂したかのように攻撃する
この主人公の性格の理解が半端ない
これを100%以上演技に変換して、最早役者としてのアルパチーノではなくトニーそのものに成りきっており
観ていてアルパチーノを観ているのだという感覚を失うほどだ
映像はデパルマ監督の美しい世界そのもの
音楽はジョルジオ・モルダーの80年代サウンドそのものキラキラ感
オリバー・ストーンの密度とテンポを兼ね備えた素晴らしい脚本
そこにこのアルパチーノの名演技だ
アクション映画、ギャング映画の金字塔と断言できる