男が爆発する
プロット
日本
04月29日 1959 台灣上映
日陽はしづかに発酵し…
プロット
ソ連
06月17日 1995 台灣上映
バンジージャンプする
プロット
韓国
03月19日 2005 台灣上映
愛する
プロット
ポーランド
01月01日 1900 台灣上映
愛する時と死する時
プロット
アメリカ
10月04日 1958 台灣上映
恋する男
プロット
日本
07月25日 2020 台灣上映
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発酵する民評論(5)
お味噌やパン作り、お酒やお塩、産まれる唄。
輪が広がっていく様は発酵と似ている。
映画を見て、何だかわくわくする自分がいた。
発酵はわくわくする。
見ていて思わず一緒に踊りたくなる。そして一緒に歌いたくなる。
良いとか悪いとかすらも人間のエゴ。存在する全てが完全で完璧なこの世界で
楽しくみんなでみんなが幸せになる世界が盆踊りで作り出せるような気がしました(^^)
なんといっても彼女たち(登場人物の多くが女性です)が生き生きとしていて動的で圧倒されます。そして、なぜ唄を作るのか、彼女たちはあまり理由を語らないので、見ている方は最初少し当惑するかもしれません。けれど、唄を作り、踊る現場に一緒に“立ち会う”と、じわじわといろんな思いが湧きあがってくるのです。
「イマジン盆踊り部」の彼女たちの信条はゲリラ的であることだそうで、目標やマイルストーンを決めるよりも、大切なものを天塩にかけて作り、じっくり観察し、風向きを見ながら行く先を決めていく。それで、人がつながったり、広がったり、ちょっと前よりいい感じになったり、分岐したりということを楽しんでいます。これってまさに発酵の醍醐味そのもののような気がします。
個人的には、“唄”と“働くこと”が一体となっている生活というのが新鮮で羨ましかった。暮らしの楽しみや発見を唄にすること、お酒を仕込みながらの酒造り唄。映画に登場する人たちは、ブルシット・ジョブから一番遠いところにいる気がします。
これからの時代、どんな風に生きていくのがいいのか、人とどのように関係を結びたいか、模索している人は何かヒントをもらえる映画です。
暦を360度の円環で表現すると、「時の流れが直線的でなくなる」というのはナンセンスとしか思えない。(そもそも各惑星の軌道は、ちゃんと離心率を考慮した、楕円軌道になっているのだろうか?)
幸い、スピリチュアルな作品ではなかったが、ムードやイメージで流れていく奇妙な感覚を味わった。
「発酵盆唄」部というクラブ活動があって、夏になると盆踊りを踊っているらしい。
鎌倉で生活するカフェの経営者、パン屋さん、ジュエリーデザイナーなどを映し出す。
しかし、「脱原発パレード」は、単にクラブ創設のきっかけであって、この映画にはほぼ関係ない。
そもそも題名の“発酵”とは、何を意味しているのであろうか?
「盆踊りクラブ」活動の、どこが“発酵”と呼ぶにふさわしいのか、自分は分からなかった。
人が活動すれば、“発酵”なのか。例えば、こういうことだ。
クラブで踊る人々は、“発酵”しているのか?
居酒屋で騒いでいる連中は、“発酵”しているのか?
そうは言わないはずだ。
“発酵”というサイエンスを扱った映画でもない。
確かにパンや日本酒の製造風景などが映し出されるが、サイエンスとは無関係だ。
「寺田本家」という酒造メーカーが出てくるが、鎌倉ではないようだ。
“発酵”という言葉は、この点でもこじつけに近いように思われる。
メンバーの持っている楽器をみると、太鼓やギターだけでなく、フルートやサックスまであって、“ただ者”ではない音楽集団であることを推測させる。
単なる鎌倉のご近所さんの集団とは思えない、不思議な人々である。
「鎌倉の盆踊りクラブ活動」という、きわめて“局地的な発酵”を追っただけのこの映画は、一体誰に向けて作った映画なのだろうか?
「脱原発」でもないし、“発酵”というサイエンスでもない。“ナチュラリスト”と呼べるほど、自然と一体化している人々でもない。
「盆踊りクラブ」を見て面白いと感じる人ならば、高評価をつけるだろう。
しかし、少なくとも自分にとって、作品の意義が分からない作品だった。