「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」「HERO」のジェット・リーが若き日にリー・リンチェイ名義で主演した作品で、実在した武術家ハン・カーロを演じたカンフーアクション。清朝の時代、少林寺一派との対立に危機感を抱いた朝廷は少林寺内部の裏切り者を使い、少林寺最強の使い手ハン・カーロの一族を惨殺する。ハン・カーロは、唯一生き残った一人息子のマンティンを連れ、7年にも及ぶ逃亡生活を続けていた。ハン親子が金持ちの用心棒として居候中、朝廷は明朝の財宝を奪うために再び少林寺を襲撃する。そのことを知ったハン・カーロは、強大な敵に戦いを挑む決心をする。監督は「ゴッド・ギャンブラー」シリーズのバリー・ウォン。1994年に製作された作品で、日本では1996年にビデオ発売。2021年、HDリマスター版で初のブルーレイが発売されることを受けて、初めて劇場公開される。
新・少林寺伝説評論(1)
冒頭から、オイオイと思える”子連れ狼” テイスト全開なのが、主演がジェット・リーの為か全てを許してしまうことに... これが中国政府の広告塔になり下がったジャッキーならもちろん▲100となってしまう。
この映画ではあまり見られない女性がコソ泥で詐欺師母娘なのが、何故か違和感なく見れて、それよりリーの真面目なところと女性によるおどけた対照的なことがより映画に面白い味付けをしているようにも感じて、しかも嫌味を全然感じさせないコメディ色のある映画に仕上げられている。
最近では見ることのできない彼の恋愛模様や若きジェット・リーのナギナタとも長尺の槍とも見分けのつかない子連れ狼風キレッキレのアクションも当然として見どころとなっている。しかもアクションシーンに出てくる赤ちゃんは人形ですから...同じリーでもブルース・リーの映画を思い出しましたとさ?