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吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー評論(1)
師匠や仲間を殺されたジミーウォングが熱した砂に手刀を打ち込んで手を鋼のように強くする猛特訓の場面、これは後に『Gメン75』でヤンスエがやっていたり、『トミーとマツ』でもそんな特訓があって、マツがやったらあまりの熱さに悲鳴を上げるなんて場面があって、『プロレススーパースター列伝』でブッチャーの回でもあったような記憶があるけど、これらのどれかは違うかもしれない。しかしそれくらい印象的な場面だった、この映画のその特訓場面は後のそれらよりは迫力がなかった。
日本人空手家が道場破りにジミーウォングの道場を3人で訪れ、師匠や道場生をほぼ皆殺しにする。やられる方の立場からすればたまったものではないのだが、わずか3人で素手でやりに来るので相当な覚悟と勇気があったように見える。
しかし最終的に卑怯な手段を使ったりするので、決して堂々とした敵として描いていたわけではないようであった。激しく戦った者同士の結びつきも特にないようだった。
ジミーウォングの顔の印象が薄くて誰が主人公なのか途中まで全然分からなかった。カンフーの殺陣がけっこうもっさりしていて、ちょっとくらい早回しすればいいのにと思った。胸や腹を打たれた相手が激しく吐血するのが面白かった。ともすれば打たれる前に吐いている人もいるような感じがした。
いろいろ激しくて面白かった。元気が出る。