罪の声
プロット
日本
10月30日 2020 台灣上映
アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生
プロット
メキシコ
11月23日 1996 台灣上映
ミーシャ ホロコーストと白い狼
プロット
フランス・ベルギー・ドイツ合作
05月09日 2009 台灣上映
キング 罪の王
プロット
アメリカ
11月18日 2006 台灣上映
罪の余白
プロット
日本
10月03日 2015 台灣上映
ウディ・アレンの重罪と軽罪
プロット
アメリカ
04月06日 1990 台灣上映
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ホロコーストの罪人評論(20)
ノルウェーの他、北欧ではデンマーク、ベルギー・オランダ・ルクセンブルクのベネルクス3国、エストニア・ラトビア・リトアニアのバルト3国、アウシュビッツのあるポーランド、いまは2国分かれたチェコスロバキア、ハンガリー、アルバニアなど東欧、オーストラリア、そして、フランス。一部地域や小国を含めたらもっとだ。
この作品のエンドロールの後に流れるテロップが、メッセージとしては、実は、様々なことを示唆し、重要であるように思う。
ノルウェーでは、映画に描かれてはいないユダヤ人に対する差別が他にも多くあったこと、更に、1200人ものユダヤ人がノルウェーからスウェーデンに逃れたことだ。
先に述べた国々では、ユダヤ人に関する調査が実行され、それは、虐殺を前提にしたものとは考えられなかったため、多くの人が、誰がユダヤ人であるのか知らせたり、半ば、告発のようなことが行われた。
ユダヤ人は人種ではなく、ユダヤ教を信じる人達のことだ。
しかし、昔から、苛烈な差別を受けたことにより、パレスチナを追われ、ヨーロッパ中に散り散りになった後も、ユダヤ人は、団結し、分け合い、困難を乗り切ってきたのだ。
教育水準は高く、音楽など芸術にも通じ、実は豊かでもあり、それを、他の人々は恐れ、嫉妬心を募らせたのだ。
往々にして、差別などというものは、こうして起こるのだろう。
いくつか、大戦中のユダヤ人のおかれた過酷な状況を映画化したものはあるが、このユダヤ人家族が出て行けば、この土地屋敷は、自分のものになるといった動機付けが描かれたものもあって、人は恐ろしいなと考えたりもした。
ナチス・ドイツは、こうした古くからある差別を巧妙に利用し、罪を共有させたのだ。
(以下ネタバレ)
映画の間中、結果を想像してか、重苦しい雰囲気がずっと続く。
事実に基づいた物語なのに、もっと早く逃げなよ、余計なことするなよ、神は沈黙しているじゃないかなどという想いが頭をよぎるが、最後に、最大の拠り所が実は家族なのだと気付き、更に胸が苦しくなる。
妻が非ユダヤ人だったことで、生き残るチャールズ。
エンドロール前のテロップで、戦後、チャールズ夫婦が離婚したと知って、チャールズの背負った、自分だけが助かったという十字架の苦悩を改めて考えてしまう。
約600万人のユダヤ人がナチスによって虐殺された。
コロナ禍でやや風向きが変わっているかもしれないが、近年のヨーロッパでは、人種主義に基づいた大衆迎合主義の台頭が著しかった。
しかし、こうした作品が作られることの意義を理解し、差別を背景にした悲劇が二度と起こってはならないと考える人が多くいることは大切なことだと思う。
ユダヤ人に対する嫉妬や差別が虐殺を助長したことは、ヨーロッパの人々は決して忘れてはならないし、戦時中の日本軍の行った他人種への虐殺を顧みることを日本人も止めてはならない。
日本は無宗教的な人はもとから多いが、アメリカやヨーロッパでも、熱心に宗教を中心に生活する人は少なくなってきているようだ。
元来、宗教の担っていた分け与えるといったところを、社会保障など社会システムが肩代わりしてきた結果だろう。
しかし、民主主義が十分じゃない地域や、紛争地域では、未だに、宗教を背景にした争いが続いている。
戦後、ユダヤ人を厄介払い出来ると考えて、イスラエル建国に傾いたヨーロッパの人々には、現在パレスチナで起こるイスラエルと、イランの支援を受けるハマスやヒズボラとの争いを、協力・仲介して、無くなるよう責任を持った行動が必要だと思うし、日本もイランと友好国であることを活かして、役割を共有して欲しいと強く思う。
アフガニスタンでタリバン政権が復活し、女性や教育を受ける権利は奪わないとする一方、あくまでもイスラム法の解釈の下でという括弧書きが付け加えられている。
国際社会は、強く団結して取り組まないとならないのだと、改めて強く思う。かつて、苛烈な差別に対抗するために団結し分け合ったユダヤ人のようにだ。
申し訳ないが、神はまた沈黙するだろう。
だが、それは、人間が自らの知恵で解決することを期待しているからに違いないのだ。
占領下だったとはいえ、ノルウェーがナチスに協力してユダヤ人を狩ったという事実を実在の家族の運命をもとに世に知らしめる目的で作られた贖罪映画。
長年事実を認めてなかったが2012年に国として初めて謝罪したそうだ。
まず謝らない事には許される事もない、、、自分で自分を許してはいけない、、だれも見ていなくても神が見ている、、こういうのはやっぱり宗教の違いかなぁ?
プロボクサーであるチャールズは、美しい娘ラグンヒルと結婚し、幸せな時を過ごす。
しかし、その幸せもつかの間、ナチスドイツのノルウェー侵攻が始まる。
ノルウェーを占領したナチスは、ユダヤ人に対し、調査票の提出を求め、身分証に“J”の字の赤いスタンプを押し、ユダヤ人のリストを作成していく。
ある日、チャールズは父親と二人の男兄弟とともに逮捕され、ノルウェー国内のベルグ強制収容所へ送られる。
そこでは、厳しい強制労働を課されるが、チャールズは家族の絆で毎日を乗り越えていく。
しかし、ついにノルウェー国内にいる、すべてのユダヤ人を港に集め、ドイツ行きのドナウ号に乗せるよう、命令が下される。
ベルグ強制収容所で、一人ずつ名前が読み上げられるが、なぜか、チャールズと数人だけが、収容所に残るよう命じられ、家族は引き裂かれていく。
チャールズやその家族、そして、ノルウェー国内のユダヤ人をベルグ強制収容所へ送り、港へ送り、アウシュビッツへ送ったのは、ノルウェー人だ。
ナチスが命令したことではあるが、直接手を下し、ナチスに加担したのは、まぎれもなくノルウェーの警察だ。
事実は風化していくかもしれないが、ナチスの教訓は絶対に忘れてはならない。
現在も、隣国で数多くの虐殺が行われている。世界中の民主主義国家の力で、これを阻止しなければならない。
日本も他人事ではない日が来るかもしれない。それを肝に命じなければならないだろう。
ユダヤ人。
これは差別の根源なのでしょうか。
今でもセクハラなど色々な差別が叫ばれていますが、もうそんなことはどうでもいいでしょと言いたくなるほどの国をあげての理不尽な差別。
真っ黒い巨大なドナウ号か出現した時は怖さしかなかったですね。これが地獄への道なのか。
人間てのは本当に愚かな生き物。
悲しいですね。