「ジョン・ウィック
コンセクエンス」「ローグ・ワン
スター・ウォーズ・ストーリー」などのハリウッド大作でも活躍する香港のアクション俳優ドニー・イェンが、製作・監督・主演を務めた武侠アクション。香港を代表する武侠小説家・金庸の長編小説「天龍八部」を原作に、4人の主人公のうちの1人である無敵の武芸者・喬峯(きょうほう)の活躍を描く。丐幇(かいほう)の幇主・喬峯は人々から慕われる英雄的存在だったが、副幇・馬大元殺しの濡れ衣を着せられてしまう。さらに漢民族ではなく契丹人であるという出自まで暴かれて丐幇を追放された喬峯は、自分を陥れた人物を探すとともに、自身の出生の真実を突き止めるべく旅に出る。しかし彼の行く手には、さらなる罠が仕掛けられていた。武林最強の技「降龍十八掌」を駆使して刺客たちを次々と倒していく喬峯だったが……。実写映画「るろうに剣心」シリーズなどのアクションシーンを手がけた谷垣健治がアクション監督を務めた。
シャクラ評論(3)
アクションはもとより色々な技法をつかって表現、ドニー以外の役者さんたちもカンフーアクションの重鎮役者さんばかり、そのなか日本人(るろうに剣心関連の方)をいれることにより、表現力をましています。
剣劇アクション、カンフーアクション、CGなどをとりいれることにより華があります。ストーリーは難解ですが味のあるつくりになっていて、モンゴル他広い広大な土地を使い、より迫力をましています。
海外タイトルはSAKRAですが、気を用いた格闘表現もあるため、日本公開タイトルはチャクラになっているようです。
ハリウッドでの活躍もしている彼(ジョンウィック最新作)ですから、これからも独創的な作品を期待しています。
ラストまで気を抜けない今作品は来年1月24日公開なので是非劇場にてご覧ください。
ドニー・イェン監督主演による武侠映画
ドニーさんが監督と聞いて気合い入ってるなー!と思い楽しみにしてた本作。
降龍十八掌などの超人的パワーのアクションと演出は派手で迫力あったが、途中からジャッキーの『メダリオン』後半を観ているような感覚になる。要はワイヤーアクションの連続。
金庸の小説の映像化だけど、馴染みのない人にとっては話に興味が持てないというか理解するのが大変かも。
所々撮影とカット繋ぎが気になるし、物語もいまいちよくわからない。音楽が全編ずっとかかっているのでもう少し静寂をつけてほしかった。
ただテーマソングはかっこいい!
2023.1.14.マレーシアの先行上映で鑑賞
喬峯の出自が漢民族ではないモンゴル系の契丹人だと発覚した途端に仲間達に蔑まされた上に殺しの濡れ衣も着せられてしまうという、人種差別も絡んだ遺恨が展開するが、原作はおろか映画・ドラマいずれも未見の人は、内容を理解するのに困難を要すると思う。そもそも長い原作から喬峯のエピソードのみを抽出して構成しているので、やはり周辺人物まである程度把握しておかないと、完全に楽しめると断言できないあたりが辛いところ。
谷垣健治によるコレオグラフィは流石の切れ味だが、CGを多用した超人的な喬峯の強さはまるでアメコミヒーローのようで、やたらMCUっぽいな…と思いながら観ていたら、ドニーもそう考えたのかMCUのように続編を作れるような終わり方にしていて笑ってしまった。
原作ファン以外の層をどれだけ掴めるかは未知数と言わざるを得ないが(ファンの感想が知りたいもの)、ハリウッド作品では悪役や脇役が多いドニー故に、本国では彼のやりたい作品を作り続けていってほしい。なんだかんだ言って、ドニー・イェン主演作と聞くだけで食指がそそる自分がいるし。