任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を1993年にハリウッドで実写映画化したアクションアドベンチャー。ニューヨークで配管工を営むマリオとルイージの兄弟が、地下帝国を支配するクッパ大王に戦いを挑む。6500万年前、現在のニューヨーク・ブルックリンの地に巨大隕石が落下し、恐竜世界と人間世界は2つに引き裂かれた。だが、絶滅したと思われていた恐竜はひそかに進化し、地下に独自の世界を作り上げていた。ブルックリンで配管工事を請け負うマリオとルイージの兄弟はある時、下水路で化石発掘を行う調査チームのリーダーであるデイジーと知り合う。しかし、デイジーが謎の男にさらわれてしまい、彼女の後を追ったマリオたちは、巨大な地下空間に広がる恐竜人の帝国にたどり着く。マリオ役をボブ・ホスキンス、ルイージ役をジョン・レグイザモ、クッパ役をデニス・ホッパーが務め、音楽を「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のアラン・シルベストリ、撮影を「マッドマックス2」のディーン・セムラーが担当するなど豪華キャスト&スタッフが参加している。2023年9月、製作30周年を記念して4Kレストア版でリバイバル公開。
スーパーマリオ 魔界帝国の女神評論(14)
昔々、隕石で恐竜が絶滅したと思われていたが、どっこい、ニューヨークの亜空間では生きていて、独自の進化を遂げていた。
マリオはボブ・ホスキンス、ルイージはジョン・レグイザモ、魔王クッパはデニス・ホッパーが演じる。
笑いどころが少ないためシリーズ化されなかったのかな。
小学三年生の時にレンタルビデオ店で偶然発見し、好奇心に駆られて観ました。
マンハッタンで配管工を営んでいるマリオとルイージが偶然出会った考古学者のデイジーを救うために
別の次元にある恐竜の街ダイノハッタン('マン'ハッタンとかけてるんですね、素晴らしい!)
で悪の大統領クッパを相手にひと騒動繰り広げるというストーリーで、
クッパなどの敵キャラはみーんな人間です。
この作品は日米問わずめっちゃ批判されています。
マリオやルイージ、クッパといったキャラクターを実在の人物が演じているわけで、
既存のマリオのイメージをぶっ壊す作品になってるんですよね。
ヨッシーがリアルだのクッパが人間だの子供の夢を壊すだの・・・
だが!!そんな奴らに一言言いたい!!
初めてみた小三の時、俺はこの映画に目茶苦茶ハマった!!
何回この映画のVHSを借りて、どれだけ繰り返し見たかも覚えてない!!
夢を壊す?とんでもない。むしろこの映画を観て小学生の俺のイマジネーションは確実に広がった!!
ボブ・ホプキンスとジョン・レグイザモのマリオブラザーズはビックリするほどハマり役だ!
俺は昔も今もゲームのメルヘンのほほんなマリオブラザーズより、
こっちの豪快でイケてるマリオブラザーズの方が何倍も好きなのである!!
それにこの作品はマリオが好きな人ならさらに楽しめる!
「マリオに思い入れを持っている人は見ちゃいけない」と言ってる方もおられるが、
むしろゲームに思い入れを持っている方が確実に面白いのだ!
登場人物の名前や背景の看板、目立つ小道具から一瞬しか映らない小道具、
さりげなーく出てくるゲームの効果音など、
隅々に「ゲームの」マリオワールドが広がっているのである!
クッパが人型だの、ヨッシーがリアルで怖いだの原作無視だの言ってる奴らは
じゃあどんな実写化なら満足なんだ!?
クッパやヨッシーは着ぐるみかCGでゲームに忠実なデザインか?
ちゃーんとゲームと同じキノコ王国が舞台で敵キャラもそのまんまが満足なのか?
そんなんだったらCGアニメで良いじゃん!
じゃあそもそも実写化自体ダメなのか?
こんだけマリオの世界観と現実のアメリカを最高な水準で融合させて、
それをノレる音楽とスピード感溢れる展開でうまくまとめたこの映画を観ても、
それでも実写化はダメだと言うのか?
今やマリオの名は世界中に知られているのに、
マリオの世界観はメルヘンなキノコ王国しか許されない程狭い世界なのか!?
俺は今でもこの映画の続編、またはハリウッドマリオの新たなチャンスが来る事を
待ち望んでいます。
彼らのパワフルな活躍を、もう一度観たいです。
この年は「ジュラシック・パーク」の大ヒットで空前の恐竜ブーム。本作にも恐竜ネタが絡み、邦画でも安達祐実主演の「REX 恐竜物語」が公開された。いやはや懐かしい…。少しノスタルジーに浸りたいくらい(笑)
さて、世界中で知名度のある人気作をあのハリウッドが実写映画するという事で、当時は話題になった。
ところが…大失敗。興行的にも大惨敗。
その原因として、原作無視の映画オリジナルの世界観が挙げられるだろう。
確かにこの映画、今思うと、トンデモな怪作だ。ファンの落胆ぶりも分かる。
でもでもでも!
子供の頃、この映画が好きでビデオで何度も見た。勿論、劇場でも。
あの頃は、ゲームと違う!とか、そんな視野の狭い見方は皆無で、あれはあれ、これはこれ、と割り切って楽しんで見た。
なので、ヒロインがピーチ姫じゃなくゲームボーイ版のデイジー姫でも、クッパが恐竜人間でもヨッシーがリアルでも、納得していた。そういう純粋な見方って大事だなぁ。悲しいかな、今はもう出来ないけど。
よく原作無視と叩かれるけど、まるっきり無視な訳じゃない。
クッパの部下の名前がイギーだったり、ボム兵が出てきたり、ブーツがキラーだったり、バーの名前がブンブンだったり、ファンならニヤリとなる小ネタが沢山。
マリオ役のボブ・ホスキンスがそっくりで何と驚いた事!マリオって本当に居るんだと、子供心に思ってしまった(笑) ボブ・ホスキンスを知ったのはこの時で、その後々、オスカーにもノミネートされた事のある名優だと知った。
クッパ役のデニス・ホッパーもこの時初めて知り、名優でもあり怪優。その後「スピード」でさらに記憶に残った。
ボブ・ホスキンスは現在俳優業を引退し、デニス・ホッパーは今や亡き人なのが寂しい。
ルイージ役のジョン・レグイザモもこの辺りから売れ始め、「ロミオ&ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」での個性的な助演が印象的。
そして、デイジー役のサマンサ・モートンが可愛い事可愛い事!
正直、映画的には2点か3点なんだけど、懐かしさや純粋に見てた時の事を思い出して、大オマケの4点!
公開20年を記念して近々、初DVD化。
久々に、見てみようと思う。
笑いあり突っ込みあり、兎に角面白かったです。