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#ミトヤマネ評論(13)
Filmarksオンライン試写会に当選したのでありがたく鑑賞。正直、劇場で見るにはどうかなと思っていたので、これはまたとない機会でしたので深夜に一気見しました。78分という尺はありがたいです。この時までは…。
これは劇場で見なくて良かったなと思いました。SNS社会やZ世代の苦悩を描きたいのは分かるんですが、あまりにもステレオタイプなインフルエンサーとしか描かれないのと、唐突な展開やアーティストチックの洒落た映像、観客にぶん投げたラストと、欠点ばかりの作品だったと思います。これをフルプライスで見るとなると…人によっては怒り爆発ものになるのではと思ってしまいました。
まずミトヤマネ自身に魅力を感じないというのが最大の欠点だと思います。商品紹介や飯食ったりするだけで金がもらえるインフルエンサーなんて少し前のイメージですし、街ブラしてたむろされる絵面もなんだか見た事がある光景でしたし、物申す動画とかもう何年前なんだ…と唖然としました。ここ一年位の出来事にシフトできなかったのかなと思ってしまいました。
ディープフェイクという自分の顔を他人の顔に貼り付けられるというシステムを悪用した事例は国内外多く報告されており、その危険性は一般人である自分も重々分かっているんですが、ここの社長はIQがすっからかんになったのか、お金めっちゃくれますよ!の一点張りでグイグイきて、しかも案の定悪用されたらショボンってなって会社辞めるとかもうバカの極みすぎてなんでコイツが偉い立場に入れたのか全く分かりませんでした。
ミトヤマネがどんな時もスマホ片手に映像を撮り続ける異常性は十分描かれていたんですが、ただただ不快に見えてしまったのと、少し前に「DASHCAM」というコロナ禍だろうがなんだろうが関係ねぇ!とカメラを回しまくる迷惑オバさんの方がSNSやもう1人の自分に取り憑かれている感があったので、その面でも中途半端だったかなと思います。
ミホがミトヤマネになったのか、いや別にそうでもないのか、というか社長どうやって復職できたんだとか、豚から犬になっているところにツッコミは入らないとか、もう何だかやりたい放題なんですが、それが面白さに繋がっていなかったです。結果ツラい映像がずっと続いていました。
この手の作品を手がける人たちに共通して言えるのが、背景へのこだわりがハンパないとこです。今作も例に漏れず、家具や衣装へのこだわりは凄かったです。凄かっただけです。
玉城ティナさんは本当に良かったです。お人形感が不気味さに拍車をかけていましたし、時代のアイコンとしての立ち振る舞いとしては完璧だったと思います。
この監督の作品は今作が初めてだったのですが、このテイストの作品がメインだとすると、他の作品も合う気がしません…。今年はこのパターンがちょくちょくあるんですよね…。怖い怖い。
鑑賞日 8/21
鑑賞方法:オンライン試写会にて
朝イチで観られるから、字幕でもいっかと。
何回か経験あるし。
分かる様で、よく分からん。
発想とかは、まあいっかとして、作り手側は満足なのかも知れないけど、答えをこちらに投げ過ぎかなと。
始まってすぐに、予算の限界を感じるんだけど、ちょっとバカにしたないかと思える演出、背伸びし過ぎではと思う。
主人公の設定同様、無機質で心を感じない。
それに、マネージャーが薄目のビジュアル系メイクぽいのが、意味不明。
ただの自己マンか?
とりあえずカリスマ的な扱いだけど、無表情無感情だし淡々とした口調だしで、最近はこういう人でも持て囃されるのか?と今作云々は別としてちょっと違和感が。
妹と二人マスク&サングラスでも街中で身バレして追いかけられたり、炎上後の休業の流れで、あれ?もしかして1人?とか思ったりもしたけれど、かなり無茶な山場からの訳の分からない幕引きで???
結局どういうこと?袂を分かったとかそういうこと?
ヌメーっとした主人公だしノペーっとした展開だし、何だか良くわからなかった。
メイクがバッチバチでミトヤマネというか時々Mattヤマネだった。
もう現実じゃなくてAIが作り出した顔ってくらい。
実際に顔が美しすぎると言われて名誉なのか、(ひょっとしたら)生まれながらの顔じゃないと言われているみたいで不名誉なのか、ともかくこの役を受けた玉城ティナちゃんに拍手👏
でも私は『悪の花』みたいに屈折した役も挑戦するティナちゃんが好きです❤️
女優さんが誰かも知らなかったけど、普通に楽しめました。
SNSに翻弄されるインフルエンサーと視聴者達。
それを利用する企業。社会現象。
いつのまにか、映画を観ている自分も、情報の波に翻弄されてしまいました。