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妖怪大戦争 ガーディアンズ評論(20)
三池崇史に加え、問題なのが渡辺雄介による脚本ということ。今までにも漫画原作の映画を失敗に導いてきた脚本家ではあるが、漫画原作であれば、完結していないものもあったりと、まとめるのも大変な場合が多く、同情の余地もあるというもの。
しかし、今作はオリジナルの大映作品があるとはいっても、基本は完全オリジナルということもあり、正に力量が試されたといえるだろう。
近年の「妖怪ウォッチ」や近年の「ゲゲゲの鬼太郎」によって、妖怪のデザイン性やイメージというのが緩和されてしまっているようでならないのと、三池も『劇場版 ポリス×戦士 ラブパトリーナ! 怪盗からの挑戦!ラブでパパッとタイホせよ!』などの子供向け作品も手掛けるようになっていて、感覚として完全に「子供向け」になってしまっている部分もあるかもしれない。
しかし、近年の脚本でも「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」といった、いわゆる「子供向け」の劇場版脚本がハイクオリティになっているが故に、「子供向け」だからというのは、流石に「おしりたんてい」のラインであれば通用するかもしれないが、中学生、高校生も対象に入ったような作品には、もはや言い訳として使えないものになっている。
何より問題なのが、製作サイドが観客をバカにしているかのようなクオリティということだ。「ツッコミ所がある」とか「ない」とか、「おもしろい」とか「おもしろくない」というのは、別問題として、作品として欠陥建築で、筋が通っていない。
完全に子供向けではあるが、同日公開の『映画おしりたんてい スフーレ島のひみつ』の方が、まだひとつの作品としての筋は通っていた。
キャラクターをたくさん出すことで、ストーリー性がなくなってしまう悪い例が、かつて「仮面ライダーディケイド」以降の劇場版には数年みられたように、今回もキャラクターが多いことでキャラクターひとりひとりの描写が非常に薄っぺらく、相手に説得されて意見がすぐに変わってしまう。
散らかすだけ散らかしい、「大魔神」で誤魔化し、無理やり丸め込んでしまう力業な結末。
なんの情報もなく行ったので、楽しめました。
なんか書くとネタバレに繋がるので書きません。
9月5日(日)イオンシネマ石巻
『妖怪大戦争』は68年版も05年版もDVDでだいぶ前に観た
今度は久々に大魔神が登場する
CGをフルに活用ししっかりと作り込んでいる
68年版や当時の大魔神のスタッフからすれば羨ましい限りだろう
しかし過去作に比べ全くときめかない
自分が歳を取りすぎたのか
子供向けだから子供が満足すればいいのか
前作より若干短いがそれより長く感じた
脚本が悪いせいか
これをアニメじゃなく実写でやるのが味噌
役者さんが妖怪に扮するのが一番の見もの
予備知識がなければ杉咲花が狐と気づかないのではないか
妖怪獣というドンキーコング64に出てきたアーミィ•ジローのような巨大な怪物が登場し日本がピンチ
妖怪たちは立ち上がり妖怪獣を倒せる望みがある大魔神を復活させるための生贄として小学五年生の渡辺兄をスカウト
しかし弟の方が適任者だと誤解した妖怪たちは兄の方をお払い箱に
弟を救うために兄は狐や天邪鬼とともに大魔神の元に
妖怪大戦争といっても戦争らしきことはやらない
歌を歌って妖怪獣を鎮めるマクロスのような展開で自分は子守唄に聞こえたのか眠気が出てきた
大魔神の暴走もなんやかんやで解決
渡辺兄弟の兄弟愛
兄の名前が兄と書いて「ケイ」で弟の名前が弟と書いて「ダイ」
ふざけたネーミングだ
清水大敬を思い出した
松沼兄弟のあにやんおとやんはニックネームだがソレが本名とはまるで漫画だ
勇者渡辺綱の子孫渡辺兄が名刀鬼切丸を抜いたとき覚醒して戦士の姿に
胸の渦中には兄の文字
額の上にはなぜか「綱」ではなくローマ字で「T SUNA」と記されなんとなくTSUTAYAのロゴっぽい
前作主演の神木くんが先生役で登場
神木くんは今でも可愛いが寺田心はやっぱり全然可愛くないしなんか臭い
子供にムキになるのも大人げないが
数年前のことだがフジテレビ系で放送された神宮のヤクルト対巨人戦の中継で番宣を兼ねたのかよく思い出せないが芦田愛菜と寺田と他2名の子役がゲスト出演した
始球式で芦田愛菜が野球に詳しくないとはいえ天才子役とは思えぬ衝撃的な投球をしたあの試合だ
芦田愛菜ら3人は仕事と割り切ってヤクルトのユニを着ていたが寺田は1人だけ強情を張り巨人のユニを着ていたのでそれ以来彼のことが嫌いになった
北川景子や橋本環奈は許せてもアンチ巨人としては寺田心だけは今でも許せない
あと大島優子は前田敦子勝地涼を反面教師にして林遣都と温かい家庭を築いて末永く幸せにと切に願う
想像通り評価も低いですし、当たり外れというか外れが多すぎる三池崇史監督の映画なので、期待は全くせず。
思ってたより悪くなかった。
まぁまぁ、確かにツッコミどころはあるけどなかなか良かっかな。不快・不愉快・妖怪ってタイトルにしようと思ったけどやめときますわ。
母親からは兄なんだからしっかりしなさいと言われる小心者の渡辺ケイ(寺田心)。ある日の夜、友人たちと肝試しに来たケイはおみくじを引き真っ赤な札を引いてしまう。
役者がかなり光っていた。
寺田心や大沢たかお、杉咲花、大森南朋など皆楽しそうにいい演技をしていた。中でも赤楚衛二が演じる天邪鬼がかなりいい味を出していて、映画にまとまりが出来ていた。
飽きるかなと思ったが全然飽きずに最後まで楽しめた。色んな要素と色んな妖怪で割と満足。雰囲気が好みなので、ずっと見ていられる。余韻もなかなか心地よくて面白かった。
だが、中身は無い。
子供向けなはずなのに子供に分かりにくいストーリーで、これはどの客層を目当てにしているのか?と疑問が浮かんだ。なんかどうでもいいし引き込まれない。
ラストもガッカリ。
大魔神は酷かったし演出もかなり安っぽくてあーあって感じ。なんかそういう終わり方好きじゃないんだよなぁ。妖怪何もしてないしさ。
まぁ、でも思ってたより良かったのでよしとしますか。三池崇史監督、やくざ映画また作ってください...。