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隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS評論(14)
それによって展開はだいぶ違ったものになってます。
その違いも、あぁ主人公がこのキャラクターならこんな展開してくのもアリかな~なんて思える、割と自然なものでした。
一度クリアしたRPGを違うキャラクターでやってみた感覚に近いかな?
リメイクでオリジナルを全くそのまんまコピーしてもしょうがないし、これはこれでありだと思いました。
「裏切り御免」の予想だにしなかった使い方にも痺れました。
オリジナル好きな方には受け入れられないでしょうが、見事な現代風リメイクだと僕は思います。
ただ1つ。
雪姫の衣装はもっとオリジナルに近づけて欲しかった!!
リメイクの出来はともかく、長澤まさみ雪姫の太ももには期待していたのに・・・。
「裏切り御免」か...。
これ、リメイクじゃなくて「リボ~ン」だそうですが(爆)
本当にそれで良かった、と思わせる仕上がりでした…。
褒め言葉ではないですよxx念のため。
黒澤明の傑作を「リボ~ン」させた本作ですが、
まず根本が間違ってるんじゃ、、、そんな感じです。
先日も、彼の名作「椿三十郎」がリメイクされましたが、
これは監督&キャストに、どう違和感があろうとも(汗)
脚本をまったく書き変えずに「リメイク」したのが
功を奏したのか、ハナシの面白さを堪能できました。
面白い脚本にはそれだけ力があるということを再認識。
でも…。
そもそもジャニーズを使うなよ、とは言いませんが(=_=)
(マツジュンの演技にどうこう言いたいのではないため)
どうしてハナシの筋を彼らアイドル主演のラブストーリー
にしなければならないのかがまったく分からないxx
このハナシの面白さは、姫が誰かと恋に落ちることじゃなく、
彼らがいかに頭(悪知恵?)を働かせて、「黄金」と「姫」を
守りながら敵を出し抜くか…!という冒険活劇にあるのに。
題名にあるように、あくまでメインは「三悪人」。
まさか副題が「隠し砦の恋人たち」。じゃないよねぇ。。。
中盤まではなかなかのハイテンポで楽しめたものの、
(長澤まさみの雪姫も、かなり好演してましたから)
それ以降は…ずっと砦にいればいいじゃない、って感じ。
敵陣をかわしながらすり抜けていくスリルとドキドキ感が、
ぜんぜん感じられないまま弱まって…最後にドッカーン★
その後の大団円はもう、やぶれかぶれですね。
原因は、真壁六郎太の存在感をうやむやに扱いながら、
(彼が主役であるべき。だから根本から間違えている。)
いきなり鷹山刑部との対決をラストに持ってきて、
ハイ、盛り上がってください!っていう強引な演出と、
オリジナルキャラクターの武蔵と雪姫を絡ませたことで、
姫の気高さと距離感を完全に失わせてしまった演出。
「リボ~ン」というより「ドボ~ン」って落ちた感じ。。
正時代劇にこだわりたくないなら、それもよし。
監督がどう「リボ~ン」させようが個人の自由ですけど、
せっかくの面白いハナシをそんな風に現代に書き変えて、
それで数字がとれたとしても、作品の良さは伝わりません。
作る前にもっと熟考すべきでは。
(名作を簡単にリメイクする風潮は、まだ続くのかしらねぇ。)
15億円もかけたとのことなんだけど
なんかちょっと演出と脚本が子供向け・・・(爆)
まぁ、わかりやすくて見やすかったですけど・・・
ストーリー的にはオリジナルを見ていないと
ちょっと淡々としすぎててあらすじを見ていた感がありました。
結構前から誘われてて、ちょっと楽しみにして
見に行ったんだけど、特撮はよかったです☆
実はオリジナルをしっかりと観ていないので比較もできませんが、アイドルが出演している娯楽時代劇とすれば、なかなかいい仕上がりになっていたように思います。『日本沈没』の出来の悪さもあったので、観に行くのもためらっていたのに、気になってしょうがない。と、怖いもの見たさでついつい・・・
森田リメイク版『椿三十郎』なんてのは織田裕二の背伸びした感じが浮いてしまったけど、今回の阿部寛が演ずる真壁六郎太はさりげない動きがミフネを感じた。あぁ、オリジナルでは三船敏郎が演じているんだな~とわかったくらいだ。残念なのは雪姫(長澤まさみ)と金堀の武蔵(松本潤)に隠れてしまっていたこと。これじゃ六郎太が隠し砦の“砦”だ。すると三悪人というのは他の三人のことなのかな?などと、結局誰が悪人なのかわからずじまいの鑑賞となりました。
樋口監督ということもあり、CGやアクションを楽しめるのかと思っていたけど、冒頭の秋月城炎上以外はそれほどでもありませんでした。それよりも、残虐なシーンや民が苦役を強いられているシーンが効果的で、平民の心を理解してゆく雪姫に感情移入してしまう。「民の心を知らねば再興もできぬ」という言葉も印象的でした。そんなこんなで十分楽しめたのですが、最後の音楽によってガクッ・・・
長沢まさみ演じる、雪姫はりりしくて、かっこよかった。
あとのメンバーはなんか今一歩。
何が悪いかうまく言えないけど、残念な映画だった。