ナチ占領下の混乱のパリを舞台に劇場を守る一人の女優の愛を描く。製作・監督は「緑色の部屋」のフランソワ・トリュフォー、脚本はトリュフォーとシュザンヌ・シフマン、台詞はトリュフォー、シフマンとジャン・クロード・グランベルグ、撮影はネストール・アルメンドロス、音楽はジョルジュ・ドルリュー、編集はマルティーヌ・バラーク、マリー・エーメ・デブリルとジャン・フランソワ・ジル、美術はジャン・ピエール・コユ・スヴェルコが各々担当。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ジャン・ポワレ、ハインツ・ベネント、アンドレア・フェレオル、サビーヌ・オードパン、ジャン・ルイ・リシャール、モーリス・リッシュなど。
終電車評論(6)
殆どの出来事が事務所も兼ねた自前の劇場の内部で起きるのだが、室内撮影が素晴らしかった。
主人公達のまわりを出入りするスタッフ達の群像模様がとても良くて、ベタつかず、それでいて家族的な深い関係性も見えてくる。クライマックスとなる初演日の緊張感、ワクワク感が良かった。劇中劇は部分しか見せないので面白いかどうか不明ながら、最後にドヌーブの服がズタボロになってスゴい。