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12日の殺人 プロット フランス 03月15日 台灣上映
優しき罪人 プロット 韓国 01月28日 2022 台灣上映
日本人のへそ プロット 日本 03月15日 1977 台灣上映
日本人の勲章 プロット アメリカ 05月05日 1955 台灣上映
優しい嘘 プロット 韓国 06月01日 2015 台灣上映
いとしい人 プロット アメリカ 03月28日 2009 台灣上映
12人の優しい日本人評論(20)
12人の怒れる男の邦画版。ロシア版は鑑賞済みで、アメリカ版はまだ鑑賞していない状態での鑑賞でした。やっぱり、日本語で展開するから僕にとっては分かりやすく、「今のどういうこと?」的なことがなくて見やすかったです。アメリカ版、ロシア版と違って、無罪からスタートするの日本人らしいなと。
無罪派の人たちの根拠の大多数が感情論というのは裁判、陪審員審議としては甚だ疑問に思いましたが、まあ、物語としては許容範囲かなぁと思いきりました。
議論が途切れなく進んでいくのが小気味良く、全員無罪から有罪の人数が徐々に増えていき、半々まで来たところで議論が行き詰まり、日本人らしい折衷案で妥協することで決着するかと思いきや、1人が無罪を譲らず、決着しない。ここから感情論でしかなかった無罪派の人たちの意見に論理的な根拠が出てきて、そして最後は、、 という形で思っていた以上に展開が二転三転する議論はなかなか惹き付けられて、入り込んで見ていました。個人的には、ロシア版「怒れる」より断然おもしろかったです。
ポケベルやデジタルシステム手帳など懐かしいアイテム(使ったことないですが(笑))が出てきたのが時代を感じさせますね。あと、女性を見下したような描写や、喫煙描写など気にならなくはないけど、まあそういう時代でしたからね。。
三谷幸喜の脚本っはやっぱり面白い。
ちょこちょこ「あ!あの時!!」と感じさせてくれるのもまたいい!
おうちでのんびり見るのに丁度いい
一つの傷害事件を題材に展開される12人の陪審員たちの議論を面白おかしく、しかし緻密な検証とともに描いた、名作「十二人の怒れる男」の日本版オマージュ作品。
主に舞台作家や放送作家として活躍していた三谷幸喜が初めて映画に関わった作品かと思う。
今作以降の三谷作品の代名詞ともいえるであろう密室劇や会話劇を得意とする作風や演出の片鱗を覗かせるうまい作りの作品だった。
12人もいる出演者が誰1人余すことなく癖の強さや勘の鋭さを言動や身振りを通して表現し、徐々に深掘りされていく一つの事件をたっぷり2時間近く考え抜くといった内容になっている。
ただ話を2時間膨らませるきっかけとなった相島一之の話し合いましょうが流石にクドかった笑。
どうしてそこまで被疑者の女性を憎むのか、そのバックボーンとなる彼の苦い経験も後半に明かされるため理解はできるが、ボキャブラリーと説得力がなさすぎる。
もう少し冷静で論理的なキャラクターで話を引っ張っていってほしかった。こういったストーリーを引っ張るキャラクターとしては彼はあまりに感情的すぎた。
ただそれを帳消しにするレベルで後半のトヨエツが美味しい笑。
突然の弁護士設定とやたらと説得力のある話回しで後半の怒涛の展開を引っ張っていた。だからトヨエツが話し出すまでは我慢してみてもらいたい笑。それまでも面白いが笑。
また名作「十二人の怒れる男」のオマージュということもあり、走るスピードの速さ問題や死ねという発言に果たして殺意はあるのか問題などの知ってれば盛り上がれる演出が盛りだくさん笑。
観るならば是非オマージュ元の作品も観てもらいたい。
ほぼ会議室のワンシチュエーションのみで映画は進行していきます。
しかしこれだけお金のかかっていない映画も珍しいなぁ~。これは舞台でも観てみたい。
元ネタとなった「十二人の怒れる男」を先日観て感動し、パロディ作品として作成された今作も期待して観ました。
非常に面白い作品ですが、元ネタである「怒れる男」と比べると前半のテンポが悪く、しかも無罪を主張する陪審員4番のおじさんと10番のおばさんがかなり無能に描かれていてストレスが溜まります。無罪を主張する理由も「なんとなく」とか「被害者は殺されて当然だから」とか、全く筋が通っていません。
元ネタとなった「怒れる男」ではスラム出身の少年に対する偏見で有罪とする陪審員もいましたが、そういう人達でも目撃証言や少年の証言の曖昧さなどを挙げて筋の通った議論がされていました。「優しい日本人」の前半部分にはそういった筋の通った議論は一切ありません。上映が30年近く前だからか、現代ではあり得ない女性蔑視や美醜差別のような描写も多くあり、「怒れる男」の差別描写を真似したのかもしれませんが、私には不快に思えました。
しかし後半の展開は見事で、有罪に傾いていた場の空気が一変し、話は無罪へと進んでいきます。「怒れる男」は証拠品や証言が後出しで出てくることも多かったのですが、「優しい日本人」は物語終盤までに出て来た証拠品や証言でラストの無罪までの筋道がたつので、そこが元ネタを超えている部分かと思いました。
序盤は正義に思えた有罪派の陪審員2番が、実は一番個人的感情で動いていたというのが衝撃的でした。