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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明評論(20)
アニメは、キャラの絵がちょっと苦手。なぜ12歳なのか、、、、12歳のお尻にクスリ入れるとか、おしっこ漏らすとか、混浴とか、際どい表現があります。普通の地上波で流せる、、、と思いますが、際どい。
ストーリー的には、冒険物なので、ゲームっぽい。
主題歌の声が苦手。声優ファンには申し訳ないけど、声優は声優のプロ、歌は歌のプロが歌う方がいい。
が、何より、ストーリーと音楽、演出ら完成度が凄い!
特に穴に入ってから、後半に行くほど、ドンドン良くなる。
友人に勧めるなら前半は頑張って見る必要がある。
映画は続きです。アニメ観てないとキャラの背景が分からないのでツラいかと。
映画はアニメより良かった。ストーリー、戦闘シーン、キャラの奥行、どれをとってもパワーアップしているし、最後の終わり方も衝撃的だった。
グロいと言われるシーンですが、主人公たちが18歳だったら気になりませんが、12歳が、という点で、苦痛がともないます。が、これもこの作品の特徴で、可愛さとグロさとちょっと変態性のバランスなのだと思います。
最後に特筆すべきは音楽です。音楽がとてもいい!サントラ速入手です。色々な映画やアニメのサントラ好きですが、この作品は過去最高レベルに良い。
あとはナナチの絶望的な可愛さ
ボンドルドの絶対悪であり魅力的(JOKERっぽい)
完全にTVシリーズ1期の続きなので、必ず視聴
してから劇場版に臨む必要がある。
小難しく考えない方向で言うならば
ナ ナ チ が 可 愛 い。
個人的には、ただそれだけで充分ですが。
さて、
人のカタチのままで帰還できる限界点と言われる
第6層を超え深淵に潜らんとするリコ。
母を探すという当初の目的からいつの間にか
アビスの謎を解くため未知に飛び込む事自体が
生きる意味になっている。
今回はレグの身体を調べようとするボンドルド卿
の部下達のシーンが観ているこちらの精神まで削ら
れる。そして相変わらずの過酷環境、肉塊の類も
相変わらずぶじゅるぶじゅる。
そして今回のシナリオのテーマとも言える少女プル
シュカのエピソード、結末。
原作既読で知ってはいたのだが、泣いた。
第5層までのような過酷環境の広がる自然と違って
どちらかというと閉鎖的な場所であり、それが余計
に「ヒトが正常な精神を保てる環境ではない」と
気づいてしまうと非常に怖い。ヴィジュアルワーク
は素晴らしい、そしてそれ故にそこがアビスなのだ
と、まざまざと感じた。
ボンドルド卿との対決シーンのアクションは
目で追うのが難しい程激しかった。
常識で到底測れない考え方の持ち主である黎明郷、
やって来た事を考えれば彼を真に絶望・後悔させた
上で殺さねば飽き足らないが、結局の所あのような
決着に留めたのは複雑な部分である。ナナチの心情
を読み解くのはなかなかに難しいのではなかろうか。
(我々の考える生のカタチ・死のカタチはアビスに
おいてはもはや異なる概念となりつつあるなどと
夢想してしまう)
いつか来るであろうこの冒険の結末に一般的な
ハッピーエンドは恐らく有り得ないのに、最後
まで見届けたいと思わずにはいられない。
続編制作が決定と公表されたから必ずそれまで
にこの劇場版を観ておかないと、アビスの呪い
(と祝福)、ボンドルド卿の「カートリッジ」、
そして白笛・・・といった重要要素について理解
してないままで下層に臨むことになる。
4DX対応シアターで観たのだが、座席のスイング
はともかくとしてミストが吹き付けられるのは・・・
この作品のああいうシーンでミストは・・・うん、
呪いを浴びた気分。
誰も泣かない世界は無いとゆう事ですね。
ハンカチの用意を。
映画館でヒェッ、て声が出ましたw
ここまでエグい必要があるのか、とも思いましたが、過酷と欲が凝縮された世界で、それでも進むリコの決意を改めて感じました。
ただもう少し『それでも進みたいほどの後押し』を、ここで付け足しても良かったような気もしましたが。
地上波では絶対流せない部分をどうしても描きたかったんだなぁという拘りを感じました。
いや、TV版を観てるR-15指定なのでこうなることは予想していたけど「あー、そこもたっぷり描いちゃうんだなー」と。
ただ、テレビ版と違って今回は新キャラと3人の関係の積み重ねが薄い分、子供が酷い目に合う嫌さだけが際立ってしまった印象。TV版の熱量を持ったままタイムラグなしで観ていたら印象も違ったかもしれないけど。
とはいえ、ここの描写をぬるくしてしまうと「アビス」でなくなるという制作側の意図も分かるし、ファン的に今後作られるであろうアニメを観るなら本作は避けては通れない試練ではある。
その辺、次に進むためにはボンボルドを避けては通れないという本作の内容にも通じる部分はあるよね。