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コンフィデンスマンJP プリンセス編評論(20)
あらゆる点で前編よりもはるかに優れているという、「第二作あるある」の掟を180度裏切ってくれる作品でした。
主要登場人物は、外国人に扮している人も含めてほぼ日本の役者ですが、上手いのなんの。
日本の映画によくある致命的な欠陥として、役者や話の下手さを、笑いによって誤魔化したがる衝動がありますが、この作品に関してはまったく存在しませんでした。
主役級の全員が抜群の演技を見せており、ともすればセリフが棒読みになる東出昌大のセリフを減らし、かわりに無言で活躍するシーンを多く用意していますが、素晴しい演技を見せてくれます。
狙うべきお宝も、前回の「緑色の銀紙を丸めたゴミ屑」みたいなシロモノとは歴然と違って、たしかに誰が見てもお宝だと納得できる品物です。
ストーリーの切れ味も前回の数倍、上手を行っています。
きっと、制作費だって前回の何倍も掛かっているにちがいありません。
俳優陣の豪華なこと、どうですか。
ただし、なによりも素晴しかったのは、今回のゲスト俳優(っていうんでしょうか)の関水渚。
極限のストレスを抱えた少女が成長するさまを見事に演じ分けており、英語もネイティブ級だし、度胸の凄さも快感ですし、なによりスピーチの切れが良い(ただしこれはシナリオライターの腕も良いのですが)。
日本にもこんな凄い役者がいたんですね。
感動しました。
日本人だからと言って、外国を舞台で、アジア人に扮して何が悪いんだみたいな割り切りで作られた映画ですが、ほんと時代が変わったのだなと感じました。
📺シリーズからのファンをいかに楽しませるかを考えた作りがイイですねー。
劇中のベタな音楽が残念ー。
配役のチョイスがイイですねー。
コックリ(関水渚)の演技が残念ー。
五十嵐(小手伸也)のすっとぼけ感がイイですねー。
ジェシー(三浦春馬)のスピンオフが観られず残念ー。
エンドロール後のお約束コント!?がイイですねー。
次作は、迷作🎬"踊る3"の二の舞にならないよう名作🎬"スティング"越えを期待!!
ロマンス編ほどのどんでん返しはないかなーと思ってたけど最後の最後でやられた
結局全ては思惑通りかあ
あと本当にみんな綺麗でかっこいい
赤星さんは楽しそうでなにより
その内手を組むこともありそう
本作は、計画通りなのか、予想外の展開なのか、見ているこちら側も含め、誰がどこで誰にいつ騙されたのか?予想が出来ない。
新たに、身寄りのない内気な少女が出てきて、これまでとは違った展開になっていく。
10兆円という巨額な遺産目当てに「詐欺師大集合!」という豪華なメンバー1人1人が「ストーリーの鍵」を握っていて、極端に言えば、主役がいない。
でもやっぱり主役は、ダー子(長澤まさみ)である。
個人的には、ダー子と宿敵・赤星(江口洋介)の豪快なやり取りが前作は面白く、本作でも期待していたが、この展開も良かった。
大事なことは、本作で、気持ちよく騙されたり、笑ったり、感動したり、と心が満たされる体験をしていただきたいということ。
そういう意味でも裏切らない作品。
怒涛のスピード感のなかでこれでもかと豪華俳優陣が目白押しで登場する。贅沢なまでの無駄遣いも。ただテンポが良いというだけではなく、その緩急が絶妙。笑いあり驚きあり涙ありの大作だ。
初めて観る人でも十分楽しめると思うが、これまでのシリーズを観てきた人にとっては、過去の登場人物やエピソードが巧みに絡み合ってくるにくい展開が快感でたまらない。集大成とも言えるほどの仕上がりだが続編も期待したいところ。
最後のオチも素晴らしい。ここまで気持ちの良い伏線を張れる脚本家も古沢良太をおいてなかなかいないだろう。もはや三谷幸喜レベルで出演したい人が殺到しているはず。田中亮も映画監督としてこれからますます楽しみだ。
fox capture planと髭男の音楽もかっこいい。テンション上がるね。
テーマも引き続きぶれずに強いメッセージ性を持っている。「目に見えるものが真実とは限らない。嘘か真実かは自分が決める。強く信じ続けたものが真実となる」。軽やかに、でも確実に勇気を与えてくれる。
そして、三浦春馬のダンスシーン。すごく面白いパートなのに、とてもきれいで泣きそうになった。作品上ではメインではなかったようだが、三浦春馬が演じることでとても印象的なシーンになっていた。それを監督も絶賛していたようだ。これを予定通り上映して作品として残したのは素晴らしい判断だったと思う。日本映画界は本当に偉大な俳優を失った。
あと、観た人だれもが思っただろうが、関水渚は最初広瀬すずに見えた。また新しいヒロインが誕生したね。(まだ観れてないけど、1000人を越えるオーディションを勝ち抜いたという『町田くんの世界』もずっと気になっている)
『踊る大捜査線』に次ぐ、フジテレビ連ドラ発の大ヒットシリーズ映画の地位を確立したね。