ロンドンの高級レストランを舞台に、オーナーシェフのスリリングなある一夜を、全編90分ワンショットで捉えた人間ドラマ。一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディは、妻子との別居や衛生管理検査で評価を下げられるなど、さまざまなトラブルに見舞われて疲れ切っていた。そんな中、アンディは気を取り直して店をオープンさせるが、あまりの予約の多さにスタッフたちは一触即発状態となっていた。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくるが……。主人公アンディ役を「ヴェノム
レット・ゼア・ビー・カーネイジ」「アイリッシュマン」のスティーブン・グレアムが演じる。監督は新鋭フィリップ・バランティーニ。
ボイリング・ポイント 沸騰評論(6)
15年間シェフとしての経験も持つ監督が、自身が目にしてきた実際のレストランの裏側を表現する最良の方法としてチョイスしたのが90分間の驚異のワンショット。
サム・メンデスの『1917』でもCG × ワンショットで緊迫感やダイナミックさがすごかったが、こちらはなんとノー編集でCGも使われていない。そのため緊迫感がすごい。現場は失敗すれば撮り直しになってしまうわけで・・
役者さん(セリフだけでなく調理の演技も!)撮影、そして脚本のチームワークの賜物。素晴らしかった!
『ブレアウィッチ』のように手ブレがあって酔わないか心配だったが、ブレは少なく驚いた。特殊な器具を装着して撮影されたと後から知り、緻密に計算された撮影方法にも拍手。
主演のスティーブン・グレアムは『ヴェノム』の人か!